2010年06月27日 22:36宇宙飛行とアンチエイジング

去る6月2日、野口聡一さんが国際宇宙ステーション(ISS)での約5ヶ月間の長期滞在を終え地球に帰還してから間もなく4週間が経とうとしています。
そして、その直後の6月15日には「30年代半ばまでに火星の軌道に人を送りこみ、無事に地球に帰還できると信じている。火星への着陸もその後に続く・・・」としたオバマ大統領による宇宙探索プログラムが発表されました。
また、その前日の14日には、「小惑星イトカワ」の砂のサンプルを持ち帰るために2003年に打ち上げられた惑星探査機「はやぶさ」が2年後にイトカワに着陸した後、5年間もの宇宙の長旅を終え、地球帰還前に切り離したカプセルが14日、オーストラリアの砂漠地帯で無事回収されたというニュースなど宇宙に関するビッグニュースが相次ぎました。
宇宙の旅は長年の人類の夢でもあり、ロマンに満ち溢れるものがありますが、今や十分な資金さえあれば、技術的には可能になりつつあるようです。
さて、人間の体にとって宇宙飛行で最大の問題となるのは、無重力との戦いだといいますが、これはまたアンチエイジングへの挑戦だともいえます。
つまり、無重力による体への影響として避けて通れない問題としての「老化のスピード」が早まってしまうという問題だといいます。
JAXAの宇宙医学生物学研究室長の向井千秋さんによると「メタボや老化は地上では十年単位で起こりますが、宇宙では数ヶ月という短期間で起こってくる」としています。
昔「2001年宇宙の旅」という映画では、宇宙から帰還した主人公が、100歳以上のしわしわの老人になってしまった場面を思い浮かばせます。
人間の体内の生理的な活動に対して、『宇宙での無重力状態は心臓、肺、筋肉、骨、神経の働きや病気への抵抗力などに大きな変化をもたらし、急速な老化現象を及ぼす』 ことがこれまでの宇宙飛行士の活動を通じてわかっているそうです。
ちなみに、野口聡一さんの場合には、地球帰還から6週間を無重力状態から変化した体を再生するためのリハビリ期間としているそうです。
無重力の世界で私たちがどれくらい生活を続けられるのかを追及するということは、人間の「老化」の進行を防ぐための対策や研究をするということに通じています。
このことも宇宙医学分野の大切な研究課題の一つであり、宇宙飛行とアンチエイジングは一見何の関係もないようですが、実は大きな関わりをもっているといえます。
ロング



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