2008年01月26日 09:49Googleが個人向けのゲノム解析サービスに進出
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Googleは今や飛ぶ鳥を落とす勢いでネットの世界を走っていますが、今度は『23andMe社』が計画している遺伝学分野の取り組みに価値があると判断し、『23andMe社』に出資をしたことが報じられています。

『23andMe』とは、「2008年注目のトップ10スタートアップ企業(Top 10 Startups Worth Watching in 2008)」のトップになった企業で、社名の『23・・』は人間の染色体の数に由来してつけられたものです。

『23andMe』の提供するサービスは、DNAのゲノム解析技術の急速な進展を背景にしたもので、個人のもつ塩基セット(SNP)からあらゆる角度からの遺伝的要素を解析し、その結果をネットで配信するという「近未来的なアンチエイジング・サービス」ともいえるものです。 

まず、顧客はウェブサイトで999ドルを支払った上で申し込みをすると、自分の唾液を採取するサンプルキットが送られ、送られたプラスチック製のチューブに自分の唾液を入れた後、指定されたDNA解析研究機関イルミナ:illuminaに送付します。

2−3週間後に、イルミナによる解析データが『23アンド・ミー』に送られ、パーソナライズされたウェブページで顧客に関係するさまざまなゲノム情報が閲覧できるというものです。

個人サイトでは以下のような情報が提供されます。

・ Gene Journal:自分のゲノムの特徴を見る
   解析された遺伝情報、年齢、人種などの要素から、健康面でどのような点に気をつけないといけな
   いかを示唆
   疾病の遺伝的な出現可能性をパーセンテージ表示
   乳ガン、心筋梗塞、前立腺ガン、関節リウマチ、糖尿病、静脈血栓塞栓症など16の疾病別遺伝
   特性の提示 また、遺伝的特性だけでなく、それよりも大きい生活習慣など環境面での要素も提示
・ Ansestry:先祖の情報
   祖先が地球上のどの地域で過去に活動していたかを示す
   また、自分のゲノムが過去、現在の有名人のものとどの程度近い関係にあるのか
・ Family Inheritance:家族の遺伝継承情報
   家族が同じサービスを受けた場合に、両親や子供の遺伝子と自分の遺伝子がどのように関わって
   くるかを示唆
・ Genome Labs:関連情報提供
   アスリートに向いているか、早起きなのかなどの特性とともに、人間の様々な特徴について家族や
   友人のゲノムと比較して表示
   自分の染色体レベルの情報により、将来特定の遺伝子と疾病の関係が医学的に明らかになった
   場合に、その疾病が自分の体にとってどういう影響があるか、etc.

いよいよすごい時代になったなという感があります。

ちなみに、SNPとは、遺伝子の塩基配列が1カ所だけ違っている状態を指します。SNPのタイプにより、遺伝子を元に体内で作られる酵素などのタンパク質の働きが微妙に変わり、これにより、病気への罹り安さや医薬品への反応が異なります。

Googleってすごいですね。あらためて関心してしまいます。

ロング

投稿者:長野 重美 at 9:49 AM | Comments(1) | TrackBack

コメント

SNPについて
遺伝子情報は誰のものか。
遺伝子情報はその本人のものか、国家のものか、企業のものか、研究者のものか・・・。難しく考えず、せっかく高等な脳を持った人間に生まれ、心を持って生きているから、私にはすぐに答えが浮かびました。遺伝子というものは、生殖細胞を通じて親から子へ伝えられたものです。そして、その子供がまた自分の子に伝えるもの、そして又、次の世代へ、次の世代へ伝わっていくものです。これが家族です。その中で、ふとした瞬間のしぐさ、行動、笑い方が一緒・・・幸せを感じる瞬間がたくさんあります。これを司っているのが、SNPであるというのなら、遺伝子情報は自分だけのものじゃないと思います。それは、ずっとずっと昔の自分の知らない先祖様から伝わってきた、みんなが生きた証であるから、家族みんなのものであると思います。いくら遺伝子学が進んでも、この歴史に触ってはいけないと思います。SNPを活用する事での利点は、数えられないほどあるでしょう。まず、医療においては、もう不可能なものはなくなるのではないでしょうか。
しかし、十人十色・みんなちがってみんないい。この言葉の意義が分からない人間はいないと思います。「個人」が、「個性」がなければ、文化も歴史も生まれなかったと思います。芸術に長けている画家、身体能力に長けているオリンピック選手、この人たちによって作られてきた多くの文化は、もし、みんな同じならば、なかったはずです。「個人」があることで苦しむ人もたくさんいます。命を奪われる人もいます。でも、その中で生きてきたからこそ、今、現在のこの顔の、この性格の、自分がいて、それとどこか似ているお父さんや、妹や、自分の子供がいることを大切にしてほしいと思います。
少し趣旨は違うように思われるかも知れませんが、SNPはもっと愛しい・愛くるしいものであると思ってみてもいいんじゃないかと思います。遺伝子情報という「モノ」としてみるのではなく、「人」として。


by Anonymous at 10:31 PM 01.28
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