2008年02月24日 09:53「キレイ社会への警鐘」(その3 寄生虫がいなくなってマスク姿が蔓延) 
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世間から「寄生虫博士」の愛称で呼ばれ、「笑うカイチュウ(講談社)」などのユニークな視点の本の著作で有名な、東京医科歯科大学名誉教授で医学博士・藤田紘一郎氏の「寄生虫とアレルギー研究」の話です。

花粉症になるのは、スギ花粉に何度もさらされると体内にスギ花粉に反応する「IgE抗体」というものができます。
この抗体をもつ人が再びスギ花粉にさらされ、吸い込まれた花粉が鼻粘膜に達すると、そこで肥満細胞に結合しているスギ花粉IgE抗体と花粉抗体との結合が起き、そのために肥満細胞が破れ、内に入っているセロトニンやヒスタミンといった化学物質が放出されて、アレルギー症状を引き起こすからです。

しかし、寄生虫が人に感染すると、アレルギー反応の元になるIgE抗体が人の体内に多量に作られ、その大部分はスギ花粉やダニ抗原とはまったく結合しないタイプのものです。
その結果、肥満細胞表面のIgE抗体には結合できないため、肥満細胞は破れないため、セロトニンやヒスタミンなどの化学物質は放出されず、アレルギー反応は起こらないというのが、博士の研究でわかったことだと、NikkeiBPのECO JAPAN インタビュー記事の中で述べられています。

このことから、人間の体の中に寄生虫がいなくなってから、アレルギー症状に悩み、不便なマスクを身に着ける現象が増加してきているということになります。
マスク姿の蔓延は、ある意味で「キレイ社会」も原因だということになります。

でも、学会では藤田博士の寄生虫とアレルギーの研究はあまりにもユニークなので、その研究を認めない人も多いとのことです。

藤田博士は寄生虫や菌と人間との共生について40年以上も研究を続けられ、その研究結果「清潔」を
追求するあまり、人間の汗や体臭までをも消し去ろうとする現代日本の「キレイ社会」のエスカレートぶりに警鐘を鳴らし続けてこられました。

そして、 「日本人の清潔がアブナイ!」(小学館)など、多数の著書を書かれています。

体を洗い過ぎると、「皮膚常在菌」がなくなってドライスキン(乾燥肌)となり、アレルギーなどにかかりやすくなることや、 「皮膚常在菌」が弱ってくると白血球が活性酸素を出して処理し、この活性酸素が、皮膚を弱めることになるなどのこともこの本の中で言及されています。

ロング


投稿者:長野 重美 at 9:53 AM | Comments(0) | TrackBack

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