2006年05月19日 12:18[テレビウオッチング]飽食の国 アメリカを見てわが身を正す
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先日NHK BSの番組で、服部料理学園校長の服部幸應氏による食育に力を入れる米国事情の紹介があり大変興味深い内容でしたので、概要をご紹介します。

番組は、米国で肥満増加が特に子供に顕著となってきて社会問題となっていることの背景の中で、本格的な食育運動を展開しつつあり、その実情を紹介したものです。

日本でもこの3月に食育基本法が制定されたばかりですが、まだまだ本格的なものになっておらず、子供の肥満増加現象は米国と同様の傾向にあり、服部氏(内閣府食育推進室「食育推進会議」委員)の「このままでは日本も危ない」との危機意識が大きくとりあげられています。

結論的には、一度身についた食習慣は直すのは難しいため、父兄が先ず知識をもち家庭で実践する
ようにする必要があることや、食品会社にその社会的責任を持たせる行動を促すことなどを指摘されて
いました。

米国の実情は以下のようなものです。
・成人の3分の1以上が肥満 子供は30年前に比し比率が3倍になっている。
・この要因は次のようなものがある。
  * 食生活の乱れと運動不足
  * 母親が多忙でジャンクフードや外食が多くなっている
  * 食品会社の顧客ターゲットを子供対象にする割合の増加
  * 同じく、商品サイズ拡大や増量によるマーケティング
  * 子供にもメタボリックシンドロームが増加
  * 家庭での正しい食生活をするための調理コストが外食より数倍かかる。
  * 米国では既に30年も前から食育に取り組んできたが、学校への教材配布などでは消費者
    の理解や実践の知識につながらず、肥満傾向に歯止めがかからず深刻さが増大

しかし、最近学校でもことの深刻さから教材による教育だけでなく、新しい教育方法を開発して
実施するなどでその成果があがってきているようです。
それらの教育教材の提供などを多くの食品会社が協力するなどの実態があることが、番組で紹介
されていて大変興味深いものがありました。
食品会社やファストフード会社への莫大な損害賠償訴訟などもあり、企業の姿勢も変わってきたよ
うで、企業の社会責任という認識も急速に変化してきているのだなと感じました。

野菜摂取量が増加する米国に対し、日本では野菜摂取の減少傾向が続き、さらに子供をもつ家庭で
の加工食品などを多く摂る傾向にあり、子供が肥満化した結果、低血糖、わがまま、集中力欠落、
すぐキレるなどの状態に陥りやすくなっているとの服部氏の警告は無視できないものです。

もっとも重要なことは、日本でも食育専門家を育てることが必要のようです。

投稿者:長野 重美 at 12:18 PM | Comments(0) | TrackBack

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