



今年の紀伊國屋演劇賞(第42回)が先日発表され、団体賞にNODA・MAPが選ばれました。特に「THE BEE」(日本バージョン・ロンドンバージョン)、「キル」の優れた舞台成果に対してということです。

野田秀樹率いるNODA・MAPは1月末までの予定で「キル」の新バージョンをちょうど公演中です。
私は今年「THE BEE」も見ましたが、先日新版「キル」を東京渋谷のシアターコクーンで見てきました。キルは1994年にNODA・MAPの旗揚げ公演として堤真一、羽野晶紀の主演で上演され、その後97年に堤真一、深津絵里を起用して再演されています。それから10年、演出はほとんど変えずに、キャストを一新したのが3回目の今回です。
チンギスハンの世界征服の物語を、ファッション界の攻防でなぞらえた話になっています。服を着る(キル)ことは人生を生きること。キルは切ると killもかけています。征服ならぬ制服など、言葉遊びが随所に見られます。「夜が銀色に見えたら、それはぼくが捧げる指輪です」なんて、思わずメモしておきたきたくなるようなカッコイイせりふもたくさん出てきます。
中でも広末涼子を見直しました。これまで特に注目したことはなかったのですが、なかなか魅力的でとてもいい。広末は、妻夫木聡演じるテムジン(チンギスハン)が恋する相手のシルク役です。「何より冒頭でしっかりと彼女(シルク)の透明感や美しさを印象づけるを大切にしたい」とパンフレット掲載のインタビューで語っています。実際そのとおりになっています。
自分には蒼き狼の血が流れているのだと強烈に意識している妻夫木テムジンは、シルクに対して「オレとやらせろ」などと口走る粗野な人間ですが、文盲のテムジンとシルクのために手紙を代筆して間を取り持つ結髪(勝村政信)のおかげで急速に二人は接近します。
代筆をしながらそこにシルクに対する自分の気持ちを込めるようになる微妙な心理を勝村が好演していて、なかなかの味を見せていました。「やりたい」とはやる妻夫木テムジンに対して、「小劇場出身の女じゃないんだから簡単にはやらせないよ」などと勝村結髪が言うのには大笑い。NODA・MAPの前身は夢の遊眠社という小劇場です。
それにしても、「やらせろ」なんて20〜30年前だったらアイドルに口にさせられなかっただろうと思います。
テムジンの母を演じる高橋恵子をはじめ、山田まりや、高田聖子、村岡希美、市川しんぺー、中山祐一朗、小林勝也、それにもちろん野田秀樹と、全員の名前を記しておきます。パンフレットのインタビューで何人もの口から出ているのは「楽しい」という言葉です。野田はかなり自由に役者自らに工夫させているようです。
完成度の高い野田秀樹の芝居を一度見てみませんか。「キル」は来年1月31日までやっています。連日わずかですが当日券も用意されています。
ヴェニスを見て死ねの言葉は最近聞かれなくなりましたが、それをもじって言えば、野田を見て死ね・・・です。
ちなみに昨年の団体賞はシス・カンパニーでした。「父帰る」「屋上の狂人」「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」「獏のゆりかご」の優れた舞台成果に対してという理由で。NODA・MAPもシス・カンパニーも実は北村明子さんがプロデューサーなのですね。北村さんに拍手。
このリストは、次のエントリーを参照しています: 正月はシアターコクーンで「キル」を見よう。:
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トラックバック時刻: 2008年04月02日 10:25


シニアなりたてのホヤホヤ・オヤジさんこと通称ロング。知りたがりの性格で今回のアンチエイジングもその一つ。

犬と猫と植物をめでながらIT社会の安心、安全の研究にいそしむ毎日。今年は ウォーキングと薬膳でアンチエイジング。

アメリカでローフードを学び帰国、 日本文化にも興味があり、食と日本文化の知識を深めています。 今年は特に野菜と茶道に注力中!

第40代ミス東京、ラジオパーソナリティー、シンガーソングライタ
ーと多彩な才能の持ち主。呼吸法を鋭意研究中。
スペシャリストを目指します。

フィットネスアドバイザーとして、全国を飛び回っています。心身共に健康となる、様々なライフスタイルの提案をしています!

自宅で仕事と主婦業をこなす。グリーンツーリズムで食のアンチエイジングに出会う。

20代も後半。体力と若さある30代を迎えられるよう日々頑張っています。最近の ブームはフラダンス。

日本のネットビジネスの草分け。アンチエイジングの世界でのネット活用をめざす団塊世代。
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