2008年06月03日 12:00遺伝子のOnとOff その1
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DNA解明の世界的権威であり、現在筑波大学名誉教授でもおられる
村上和雄氏のお話を伺いました。

村上先生は、世界で最初に高血圧の黒幕とも呼ばれる酵素「レニン」の遺伝子解読に成功し、
ノーベル賞有力候補とされている注目の方です。

著者に「生命の暗号」「サムシング・グレート」「遺伝子は語る」などがあり、
科学に身を置きながらも哲学、宇宙観をも兼ね合わせた世界観
をお持ちで、遺伝子の不思議、可能性から人生の前向きな生き方を示し、
励ますお話をしてくださいます。

今回のお話で最初に知ったことは、人間が持っている遺伝子のうち、
今現在使用されている、Onの状態なのは、
約3%にしか過ぎないということでした。
たったの3%です!

DNA(デオキシリボ核酸)が遺伝子の本体で、
DNAのらせん状の2本のテープの上に4つの化学文字
(塩基)で情報が書かれています。
しかも一つの細胞の情報数が30億の情報なので、
一人の人の細胞の数60兆個をかけると、
30億×60兆の莫大な情報です!
そして、脳の細胞であろうが、内臓や皮膚の細胞であろうが、同じ情報を所有しているそうです。
要するにDNAは全て同じものなわけです。

それでも、どうしてそれぞれが違う働きをするかというと、
脳は脳の、胃は胃のというように、それぞれが造反することなく自分の役割を果たしている、
つまりその部分が担うべき機能が「On」または「Off」
になっているのです。

いったい誰がオンにしたりオフにしたりしているのでしょう…?

まだ所有している情報の3%しか使用していないとすれば、
人間の可能性とはなんと希望にあふれていることでしょうか。

その遺伝子のスイッチをオンにしたりオフにするには、それぞれの
考え方が影響しているようです。
こちらについては次回説明したいと思います。

村上先生曰く、遺伝子の可能性から言うと、失敗や悩みなど本当に誤差程度のもの。
遺伝子のスイッチの入れ方を取り入れるだけで、
不可能と思うことすら可能にできる力を人間は持っている、とのことでした。

話を聞いていた会場では、先生のユーモアな冗談と、
大きな視野の心のこもった話し方に、笑ったり泣いたりする人が結構いました。

不思議な体験でした。花.jpg


投稿者:酒井美保子 at 12:00 PM | Comments(0) | TrackBack

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